プログラム内容

19世紀後半に、ヨーロッパから移住した音楽家たちが基礎を築き、その後20世紀に入って劇的に進化、発展を遂げ、クラシック界の中心となったアメリカの音楽シーン。クラシック=ヨーロッパという先入観を取り払い、アメリカで生まれた、遥かなる歴史を継承しながらも都会的に磨かれた輝ける作品達を、たっぷりとお届けしていきます。

6月25日放送分

今夜のコレクションバックナンバー

第25回「スコット・ジョプリン」特集

作曲家や演奏家、また時代など様々なテーマにスポットをあてた特集「今夜のコレクション」。今回は、ラグタイム王「スコット・ジョプリン」を特集しています。
スコット・ジョプリン。1868年 アメリカ テキサス州生まれ。
ジョプリンは、7歳のころからピアノを弾き始め、11歳の頃には町でも評判のピアニストになっていました。1895年の27歳のころには、クラシック音楽のピアニスト・作曲家を目指して、ジョージ・R・スミス大学へ入学します。そこでジョプリンは、ヨーロッパのクラシック音楽とアフリカ系アメリカ人のハーモニーとリズムを結びつける音楽を模索していました。これが後に、新たな音楽ジャンル「ラグ」として認知されるようになります。 スコット・ジョプリンが生み出した音楽ジャンル「ラグタイム」。
低い音域で一定のリズムで和声的なメロディーを作り、それに対してずれた主旋律を 高い音域に作ります。この「ずれた」を英語で「Ragged」と言います。このようにしてできる、「シンコペーション」がラグタイムの最大の特徴です。
1895年を境に、ジョプリンは このラグタイムの作品を次々と生み出していきます。
1900年には、「メープル・リーフ・ラグ」を作曲。そして1901年にセントルイスへ移住し、作曲家の活動をより本格化させます。1902年34歳の頃に最大の代表作となる「ジ・エンターテイナー」を作曲しました。1973年の映画「スティング」のテーマソングとして使われて大ヒットし、アカデミー賞の音楽部門を受賞した作品でもあります。
その後ニューヨークへ移り住み、そこから、その後のライフワークともいうべき、オペラ作品「ツリーモニシャ」の制作出版に10年以上にも渡って力を注ぎます。1914年に初演が予定されてましたが、キャンセルになり翌年の15年に初演を果たします。しかし、充分な舞台装置やオーケストラ、衣装もなく興行的には失敗に終わってしまいました。
その後、ジョプリンは体調の不良が続き、1917年に48歳で他界します。
しかし、彼の死後、1972年1月にジョージア州のモアハウス・カレッジ音楽学部と、 アトランタ交響楽団は「ツリーモニシャ」を蘇らせます。続いて1975年には、ヒューストン・グランド・オペラがこの「ツリーモニシャ」を上演。それが反響をよび、ブロードウェイでも上演されるようになり絶賛されました。同じ年に、ジョプリンの楽譜が再出版され、1976年にはピューリッツァー賞も受賞しました。
彼の音楽は今でもアメリカの最初のクラシック音楽として愛され続けています。

楽曲リスト

01:49 ディスカヴァー・ザ・ワイルド / フックス
06:47 クラリネット・ソナタ  ~第1楽章(W. ターウィリガーによるヴァイオリンとピアノ編) / バーンスタイン
10:49 クラリネット・ソナタ  ~第2楽章(W. ターウィリガーによるヴァイオリンとピアノ編) / バーンスタイン
18:18 音楽が聴こえてくるところ(Where the Music Comes From) / ホイビー
21:28 水の中の島へ(To An Isle in the Water) / ホイビー
25:12 メープル・リーフ・ラグ / ジョプリン
30:08 イージー・ウィナーズ / ジョプリン
34:14 エリート・シンコペーションズ / ジョプリン
39:30 エンターテイナー:ラグタイム・トゥー・ステップ / ジョプリン
46:08 ベシーナ:コンサート・ワルツ / ジョプリン

プレゼンター

プレゼンター
森雄一(DJ)

大学卒業後、日本政府観光局に勤務し、日本のすばらしさを再発見。同時に日本語の魅力にもとりつかれ、ラジオの道へ。各地のFM局で看板の朝番組を担当、 その美声を響かせた。青春時代を過ごした80年代サウンドは宝物で、当時ヒットしたCDを集めるのが生涯の趣味。現在、星のソムリエになるべく、天文学を勉強中。

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