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OTTAVA サロンコンサート

OTTAVA Night vol.9 ヴィオラの森


OTTAVAがお送りするサロンコンサート「OTTAVA Night」。その会場は都心の便利のよい場所にありながらおちついた雰囲気のよいサロンです。
毎月恒例、9回目となる7月の公演はOTTAVAプレゼンター、ピアニスト本田聖嗣のプロデュースでヴィオラ3台+ピアノというユニークな構成でお届けします。

私は、圧倒的なヴィオラびいき、です。
ヴィオラという楽器は、オーケストラでは、確かに、甲高い響きのヴァイオリンや、野太い音のチェロ・コントラバスの陰に隠れて一番地味かもしれません。 またいわゆる「楽隊用語」では「ヴィオラジョーク」なる分野がある ぐらい、ヴィオラは、アンサンブルを支える地味な存在、と定義されてきました。 しかし、私は、声を大にしてヴィオラの魅力をお伝えしたい。モーツァルトの名作、交響曲第40番は、ヴァイオリンの主旋律にわずかに先行するヴィオラの響きがなければ、 ただの空疎な響きの曲になってしまうし・・・モーツァルトはヴィオラの重要性を認識していたのです。バッハはブランデンブルク協奏曲の最後、第6番において、 ついに、あえてヴァイオリンを省き、ヴィオラの響きを前面に打ち出したのです。

一見、縁の下の力持ちに見えて、実は、アンサンブルの要を務めるヴィオラ。オーケストラの中では、弦楽器のほぼ中心、さらに管楽器に 近いところにあって、 両方の音を聞いて、指揮者より前に「全体を整えている」職人たちのパートでもあります。そして、実際は、「人の声に一番近い楽器」 チェロがそう形容されることもありますが、どう考えても、チェロだと低すぎます。ヴィオラこそ、我々人間の声に近い存在なのです。

さらに、ヴィオラは様々な響きを持っています。ヴァイオリンのように「ほぼ同じ大きさ」の楽器ばかりではなく、現代でさえ、ヴィオラは楽器によって、 大きさがかなり異なるのです。それを手練れの奏者が演奏するとき、個性豊かな響きがさらに増します。こんな素敵な楽器をいつも「アンサンブルの目立たないパー ト」 扱いするなんてとんでもない!ヴィオラは、奥ゆかしく、魅力ある楽器なのです。 主張が声高でないだけです。それは、演奏する人が、そういう「奥ゆかしい人が多い」ことにもよります。

OTTAVA Night Vol.9は、そんな、魅力あふれるヴィオラを、たっぷりと味わっていただくために、日本で、世界で、活躍するヴィオラ奏者が集まってくれました。 活躍する場はまちまちですが、音楽的にも、人間的にも、仲が良い皆さんです。今後の活躍が期待される若い演奏家を紹介するコーナーOTTAVA Verdeには、 若きピアニスト、大野寿乙さんが、ラフマニノフの濃厚な「楽興の時」を演奏してくれます。それに引き続いて、たっぷりと、「ヴィオラの森」を味わっていただければ、幸いです。
(本田聖嗣)

■日時
2018年7月26日(木)
開場 18:30
開演 19:00 (終演予定 21:00)

■会場
紀尾井町サロンホール
東京都千代田区紀尾井町3-29紀尾井町アークビル1F

■出演
小林明子(ヴィオラ)
宇野美奈子(ヴィオラ)
佐々木真史(ヴィオラ)
本田聖嗣(ピアノ)
大野寿乙(ピアノ/OTTAVA Verde)

■プログラム
演奏予定曲
♪パッヘルベル:カノン
♪J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第6番
♪ビゼー:カルメンより
ほか

■入場料
入場料 3,500円(税込/全席自由) *当日現金での精算となります

■申し込み
下の応募フォームに必要事項をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。
コンサートの申込はこちら。
申込
■お問い合わせ
OTTAVA サロンコンサート係 s-concert@ottava.jp
電話 03-3288-1017(平日11-18時)


出演者プロフィール

プレゼンター1
ヴィオラ 小林明子(コバヤシ アキコ)
東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院音楽研究科修了。カールフレッシュアカデミーなど国内外の音楽祭で研鑽を積む。 故浅妻文樹、店村眞積各氏に師事。国際交流基金からの派遣で中東、アフリカ各地を演奏旅行。 大泉文化むら賞受賞。東京都交響楽団ヴィオラ奏者。



プレゼンター2
ヴィオラ 宇野美奈子(ウノ ミナコ)
三歳より、ヴァイオリンを始め、名古屋市立菊里高等学校在学中に、ヴィオラに転向。東京芸術大学を経て、同大学院在学中に、渡独。 ハンブルグ国立音楽大学にて、ディプロムを習得。その後、デュッセルドルフ、ロベルト=シューマン音楽院にて、国家演奏家資格を習得。 1999年より、ボン、ベートーベンオーケストラで、フォアシュピーラーを務め、現在、ハンブルグ国立歌劇場管弦楽団にて、フォアシュピーラーを務める。 また、バレンティンピアノ四重奏団の結成メンバーでもあり、室内楽奏者としても活躍。



プレゼンター3
ヴィオラ 佐々木真史(ササキ マサシ)
1993年、東京芸術大学卒業。1999年まで東京芸術大学管弦楽研究部講師を務める。その間、各地のオーケストラで客演首席奏者を務める。1999年より2011年まで、 仙台フィルハーモニー管弦楽団首席奏者を務める。2003、2004年、セレーノ弦楽四重奏団のメンバーとして、松尾財団音楽助成を受ける。 2003年、原村音楽セミナーにて緑の風音楽賞を受章。またソリストとして仙台フィルの定期演奏会等に出演した。 現在、 バッハ協会管弦楽団首席奏者。彦根エコーオーケストラ代表。
(公財)千葉交響楽団ヴィオラ契約首席奏者。



プレゼンター4
ピアノ 本田聖嗣(ホンダ セイジ)
東京藝大器楽科、パリ国立高等音楽院ピアノ科・室内楽科卒業。仏・伊などの数々の国際ピアノコンクールにおいて賞を受賞し、 ソロ、室内楽などで幅広く活躍している。演奏以外でも、クラシックラジオ「OTTAVA」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」の司会も務めたり、 テレビドラマの音楽の作曲なども担当する。テレビにも出演多数。執筆活動、演奏会プロデュースも手掛ける。日大芸術学部講師。 ヤマハマスタークラス講師。日本演奏連盟会員。



プレゼンター5
ピアノ/OTTAVA Verde 大野寿乙(オオノ コト)
埼玉県立大宮光陵高校音楽科卒業。アジア国際音楽コンクール2016全国大会高校生部門第1位。ウィーン国立音楽大学リストザールで行われた演奏会に出演。 第8回ヨーロッパ国際ピアノコンクール全国大会高校生部門銀賞。現在、本田聖嗣氏に師事。