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新番組『ザ・コンテンポラリー』vol.18 配信は11月7日(金) テーマは<全曲を統一!ベートーヴェン「運命」探訪!>

カテゴリーザ・コンテンポラリー, 番組情報

新番組「松尾祐孝 ザ・コンテンポラリー」のプレゼンター、松尾祐孝(マツオ マサタカ)です。
毎週金曜日の18:00〜19:00にお耳にかかります。どうぞよろしくお願いします。 

以前のこの番組で、”循環形式”について少々触れたことがありました。その時に『いつかこの番組で”循環形式”について更に深掘りしていくことを考えている』という趣旨のことを申し上げたと記憶しています。今度のテーマは、その”循環形式”を理解していくための前提となる内容となります。

いつもとは趣向を変えて、私がピアノでモティーフなどを弾きながら解説もしていきます。「モティーフ」とは、音楽を構成する特徴的な音型を指しますが、楽曲分析においては「動機」と呼ぶことが多いです。その「動機」を駆使して楽曲を組み立てていくことを「動機労作」と言うこともあります。ベートーヴェンは、その「動機労作」を意識的に徹底的に活用した最初で最大の作曲家、と位置付けることができるでしょう。

その「動機労作」の典型例で且つ最もわかりやすい実例として、ベートーヴェンの交響曲第5番(通称「運命」)を題材として、クラシック音楽における”全曲の統一”を探訪していきます。

では、10月3日(金)18時からOTTAVAでお会いしましょう。

↓ 下の写真は、ベートーヴェン/交響曲第5番の私に愛聴盤です。番組内ではこの録音はご紹介できませんが、私の推薦盤としてここに紹介しておきます。演奏の切れ味も鋭いですし、ホグウッドの研究と解釈によりトリオが2回出てくる第3楽章の規模の拡大、そして終楽章のソナタ形式提示部の繰り返しも楽譜通り行うなど、聴き応え抜群の演奏・録音です。

ベートーヴェン/交響曲第5番 ハ短調 作品55 エンシェント室内管弦楽団/指揮:クリストファー・ホグウッド  L’OISEAU-LYRE / F35L-20116 (日本盤発売元:ポリドール株式会社)