カテゴリーザ・コンテンポラリー, 番組情報
新番組「松尾祐孝 ザ・コンテンポラリー」のプレゼンター、松尾祐孝(マツオ マサタカ)です。
毎週金曜日の18:00〜19:00にお耳にかかります。どうぞよろしくお願いします。
11月28日=第21回のテーマは<打楽器>です。人類の進化の過程の中で、最初の楽器は声であったと思われますが、その次に何かを使った楽器という観点からの最初の楽器は、打楽器の類であっただろうというところが、人類学者や歴史家の大方の見解です。つまり、打楽器に人類・人間にとって、最も根源的な楽器、ということができると考えられます。
実は昨年、私自身の作曲家としての活動の中で、音を出せる玩具や道具から楽器に繋がる根源的な“音具”に焦点を当てた公演《音具百万石》を開催しました。楽器の誕生、音を音楽として認識する事ができる人間の感受性の素晴らしさ、などに想いや思考を巡らせる公演となりました。
参考資料:チーム百万石《音具百万石》記録動画(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_a9ljWfehaWQAEoyc77ogqizMXbGS7PB
世界中には、さまざまな国や地域にそれぞれに独自の民族音楽が生まれ、営まれています。それらの中では、さまざまな打楽器が生み出され、活用されています。打楽器が主役となっている楽曲や民俗芸能も枚挙に暇がありません。しかし、クラシック音楽に限定して考えると、打楽器は長い間添え物のように扱われてきたように思われます。ヨーロッパのキリスト教の教会や上流階級との関係性の中で育まれてきた歴史的経緯が影響していると考えられます。
今度の番組では、オーケストラの中での打楽器の使用を、主に交響曲、管弦楽曲の歴史の中で見ていきます。どのような楽曲に焦点が当たるか、楽しみにしていてください。
下の写真は、メキシコを拠点に国際的に活躍しているタンブッコ打楽器アンサンブル(TAMBUCO)のCDです。私の作品も収録されています。番組内でお聴きいただく予定にしています。では金曜日の18時にお会いしましょう。
↓ タンブッコCD「大地のにおい」:MEISTER MUSIC / MM-4032
https://www.meister-music.com/chamber.html
