カテゴリー上方クラシック倶楽部, 番組情報
クラシック音楽においては東京以上の歴史と伝統を持ち、時代を代表する音楽家、作曲家を
数多く輩出し、音響/設備の良いホールや瀟洒なサロンが点在する関西の音楽界。
しかし昨今のメディアの東京偏重の弊害で、その魅力、情報が全国に
伝わりにくいのが現状です。そこに一石を投じ、関西の音楽シーンの「推し」を
国内外に広く紹介するレギュラープログラムが「上方クラシック俱楽部」。
関西のクラシック界の新しい情報、おすすめの音楽家や演奏会、コンサート・ホールや サロンを、
ゲストも交えながら毎月1回のペースでお届けします。
プレゼンターの崎本哲生さんは、クラブ関西の専務理事にして、アマチュアオーケストラで
コンサートマスターを歴任したヴァイオリン奏者、音楽愛好家。
2月のゲストはピアニストの土屋友成さんです。
アイルランド、フランス、イギリスで音楽家としての研鑽を積んで来られた土屋さんに
ヨーロッパで学んだ”音楽へとの向き合い方”についてたっぷりと伺いました。
音楽家として実現したい大きな夢、そのための演奏活動への取り組み方など
大変興味深いお話を聞くことが出来ました。
どうぞお楽しみください。
《楽曲》
1,ラフマニノフ:10の前奏曲Op.23~第7番ハ短調
土屋友成(ピアノ)
2,ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」Op.27-2~第1楽章
土屋友成(ピアノ)
2021年10月20日 神戸女学院小ホールでのライブ録音
3,ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83~第4楽章
土屋友成(ピアノ)
アンサンブル神戸
矢野正浩(指揮)
2020年10月2日 神戸新聞松方ホールでのライブ録音
【プレゼンター・プロフィール】
崎本哲生(Tetsuo Sakimoto) 音楽愛好家
1956年、大阪府生まれの倉敷育ち。
ヴァイオリンを始めたのが3歳、挫折したのが6歳。再び目覚めたのが13歳。
その後、同志社交響楽団、宝塚市交響楽団などのコンサートマスターを歴任。
2011年より現在までヴァイオリンを馬渕清香氏に師事。
2018年京阪ホールディングス株式会社を定年退職。
2016年~2023年まで東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員。
2024年6月、「クリエイティブジャパン戦略」(白桃書房)を共著で出版。
その中で「アートは未来創造のキーワードとなるか」をテーマとした論考を寄稿。
現在、一般社団法人クラブ関西専務理事。
【ゲスト・プロフィール】
土屋友成 (Tomonari Tsuchiya) ピアニスト
日本で生まれ、シンガポールで育ち、アイルランドで王立音楽院、エコールノルマルを経て、
修行の為に今は亡き師匠のもとへと英国に移住し、その後英国ギルドホール音楽院を卒業。
ディアドリー・ドイル、ピーター・ビッツエル、フランス・クリダ、ベンジャミン・カップラン、
小川典子、パスカル・ロジェ、マーティン・ロスコー、ルーステム・サイトコーロフなど、
様々な音楽家から薫陶を受けた。
コンクール歴は、ダブリンにて多数優勝、ラフマニノフ国際コンクール第3位、
カワイ国際コンクール第2位など。
十代の頃にアイルランド大統領邸や各地ロシア大使館にて演奏家デビュー。
アイルランド、パリ、ロンドン、マレーシアを経て、近年は日本に拠点を移し、
ソロリサイタル、室内楽、コンチェルトなど、数多く出演。
チェロの池村佳子と「ラフマニノフ&ショスタコーヴィチ チェロソナタ」をCDでリリース。
過去にマレーシア国立大学専任講師、大阪国際音楽コンクールマレーシア地区予選担当。
現在は演奏活動の傍ら、レクチャー、後進の指導、コンクールの審査員なども行い、
2024年からは、神戸西神中央ホールでの定期出演や、セルフプロデュースによる
マンスリーコンサート開催など、多くの人々にクラシック音楽の真の魅力を伝える活動に
力を入れている。
公式ウェブサイト
https://www.tomonari-tsuchiya.com/