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新番組『ザ・コンテンポラリー』の第22回、お楽しみいいただけたでしょうか。今回は、<「第九」の真髄を楽しむ聴き方!>講座vol.1 としてお届けしました。
第1楽章の冒頭の序奏に導き出されて掴み取る第一主題で強調される順次進行(二度進行)三つの音の並び(動機)が、第二主題の素材にもなり、そして第2楽章スケルツォの主部のソナタ形式の第一主題と第二主題も、更には中間部トリオの主題も、順次進行三つの音型(動機)を活用したものでした。続く第3楽章、緩徐楽章の主要主題や副主題も、順次進行三つの並びの音型(動機)を材料として生み出された旋律になっていました。
ここまで聴くと約40分、周到に設計された順次進行三つ並びの動機が聴き手の潜在意識に染み付いた後に、遂に第4楽章、終楽章のあの”歓喜の歌”に到達するのです。その第4楽章、終楽章の探訪は次回テーマ<「第九」の真髄を楽しむ聴き方!>講座vol.2に続きます。
この2回連続シリーズでお聴きいただいている「第九」の演奏の情報は次の通りです。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲/交響曲第9番 ニ短調 作品125
管弦楽:ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア&合唱団/指揮:ベーラ・ドラホシュ
独唱:ハスミク・パピアン (sop.) ルクサンドラ・ドノーゼ(mez-sop.) マンフレッド・フィンク(ten.) クラウディオ・オテリ(bas-bar.)
私=松尾祐孝のブログの中の参考記事を予習分も含めてリンクしておきましょう。
ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.1:概要説明〜
ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.2:第1楽章〜
ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.3:第2楽章〜
ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.4:第3楽章〜
ベートーヴェン《交響曲第9番ニ短調》讚!〜vol.5:第4楽章・”歓喜の歌”
下の写真は、私が中高生時代によく聴いた「第九」のLPのジャケットです。
指揮=小澤征爾/管弦楽=ニュー・フィルハーモニア管弦楽団/合唱=アンブロジアン・シンガーズ
PHILIPS / SFX-7996~97(6700-085)

では、次回12月12日(金)18時〜19時の第23回、テーマ<「第九」の真髄を楽しむ聴き方!>講座vol.2 でお会いしましょう。