カテゴリーザ・コンテンポラリー, 番組情報
2025年も師走を迎えます。21世紀の4分の1が終わろうとしています。クラシック音楽界で12月と言えば、「第九」の季節です。
この番組の第18回で、楽曲の全曲の統一、動機労作、について、ベートーヴェンの交響曲第5番を題材として説明と鑑賞をいたしました。そして第19回で、固定楽想が全曲にわたって登場するという方法で全曲を統一した、循環形式の嚆矢とも考えられるベルリオーズの幻想交響曲を探訪しました。
そして、今度の第22回から師走、12月に入ります。日本のクラシック音楽界では、12月というとベートーヴェンの「第九」の演奏会が数多く開催されます。特に、声楽、独唱と合唱が導入されている巨大な終楽章、第4楽章の祝祭感が年末の風物詩のようになっています。
しかし、この作品、交響曲第9番は、実は、第一楽章の冒頭から、周到に動機労作による全曲の統一が諮られているのです。第4楽章のあの有名な”歓喜の歌”のメロディーは、実は第一楽章の冒頭から周到に準備され始めていて、遂に終楽章でそれを見つけ出す、というストーリーが綿密に設えてあるのです。それを解って聴くのと、知らずに聴くのでは、大きな違いがあると私は考えています。
そこで、「第九」の真髄に迫る聴き方を、私なりに解説しようと考えました。12月5日の第22回はvol.1として、第1楽章、第2楽章、第3楽章を探訪します。12月12日の第23回はvol.2として、声楽が導入された崇高で長大な第4楽章を探訪します。
この暮れに「第九」をお聴きになる方も多いと思います。この番組での解説を参考にして、どうぞ、第1楽章の開始から第4楽章の最後まで、耳を凝らして、存分に味わってください。
下の写真は、私の「第九」の愛聴盤です。
クリストファー・ホグウッド指揮/アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
L’OISEAU-LYRE / F25L-29148 / CD
