カテゴリー上方クラシック倶楽部, 番組情報
クラシック音楽においては東京以上の歴史と伝統を持ち、時代を代表する音楽家、作曲家を
数多く輩出し、音響/設備の良いホールや瀟洒なサロンが点在する関西の音楽界。
しかし昨今のメディアの東京偏重の弊害で、その魅力、情報が全国に
伝わりにくいのが現状です。そこに一石を投じ、関西の音楽シーンの「推し」を
国内外に広く紹介するレギュラープログラムが「上方クラシック俱楽部」。
関西のクラシック界の新しい情報、おすすめの音楽家や演奏会、コンサート・ホールや サロンを、
ゲストも交えながら毎月1回のペースでお届けします。
プレゼンターの崎本哲生さんは、クラブ関西の専務理事にして、アマチュアオーケストラで
コンサートマスターを歴任したヴァイオリン奏者、音楽愛好家。
12月のゲストは、ピアニストの大崎由貴さんです。
ソリストとして、アンサンブルピアニストとして多彩な活動を行っている大崎さんは
毎月、奈良市の「登大路ホテル奈良〈レストラン ル・ボワ〉」で
ユニークなサロンコンサートを続けられています。
今回は、登大路ホテル奈良にお邪魔してお話しを伺いました。
大崎さんの演奏もたっぷりとお聴きいただけます。
お楽しみください。
《楽曲》
1,ショパン:12の練習曲 Op.10から第5番変ト長調「黒鍵」
2,シベリウス:5つの小品(樹木の組曲)Op.75から「樅の木」
3,ラヴェル:「夜のガスパール」から第1曲「オンディーヌ」
4,ショパン:12の練習曲Op.10から第7番ハ長調
演奏:大崎由貴(ピアノ)
【プレゼンター】
崎本哲生(Tetsuo Sakimoto) 音楽愛好家
1956年、大阪府生まれの倉敷育ち。
ヴァイオリンを始めたのが3歳、挫折したのが6歳。再び目覚めたのが13歳。
その後、同志社交響楽団、宝塚市交響楽団などのコンサートマスターを歴任。
2011年より現在までヴァイオリンを馬渕清香氏に師事。
2018年京阪ホールディングス株式会社を定年退職。
2016年~2023年まで東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員。
2024年6月、「クリエイティブジャパン戦略」(白桃書房)を共著で出版。
その中で「アートは未来創造のキーワードとなるか」をテーマとした論考を寄稿。
現在、一般社団法人クラブ関西専務理事。
【ゲスト】
大崎由貴 (Yuki Osaki) ピアニスト
広島市出身。
第18回東京音楽コンクールピアノ部門第2位(最高位)。
ソリストとして、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、
東京交響楽団、群馬交響楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団と共演を重ねる。
ピアニストのイーヴォ・ポゴレリチ氏が審査員長を務める第4回マンハッタン国際音楽コンクールにて、 特別金賞を受賞。
第5回アルコバッサ国際室内楽コンクール(ポルトガル)最高位、併せてポルトガル作品賞受賞。
アルコバッサ国際音楽祭に招待され、ピアノデュオでリサイタルを行う。
第22回ピエトロ・アルジェント国際音楽コンクール(イタリア)第2位。
作曲家アレクサンダー・ローゼンブラット氏より新曲初演の依頼を受け、
「Jazzy Nutcracker Suite-Fantasy」を初演録音しオンラインコンサートで配信。
好評を博し、Schott社より楽譜が出版される。
広島大学附属高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部をアカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア賞、
同声会賞を受賞し卒業。
令和2年度文化庁新進芸術家海外研修員として、ザルツブルク・モーツァルテウム大学修士課程を
満場一致の最高点で首席卒業後、同大学ポストグラデュエート課程修了。
2016年度宗次徳二海外留学支援基金、ヒロシマ平和創造基金、2019年度野村財団各奨学生。
これまでに芹澤佳司、角野裕、ジャック・ルヴィエの各氏に師事。
2022年度より東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校にて、
2024年度より愛知県立芸術大学ピアノコースにて非常勤講師を務める。