カテゴリー村松としゆき ラ・ヴォ―チェ, 番組情報
注目のカウンターテナー、村松としゆきさんが 毎月一度お届けするプログラム「La Voce」
ウィーン留学から帰国後初めての番組では、5月から6月にかけて出演したコンサート、ステージの
ご報告が中心となりましたが、村松さん自身が強く印象に残った舞台が
1912年に原作が書かれ112年後の今年、初めて戯曲として上演された
後藤新平作の「平和」への出演でした。
明治から昭和初期に活躍した政治家で、関東大震災後の東京の復興に尽力した後藤新平(1857~1929)、世界情勢が緊迫する第1次世界大戦開戦直前の1912年に後藤が書いた戯曲が112年の後、
初めて東京で上演されました。
この戯曲(音楽劇)の舞台に立つという、貴重な体験をお話ししました。
どうぞお聞きください。
《楽曲》
1、久石譲作曲 覚和歌子作詞:いのちの名前
村松稔之(カウンターテナー)
金井隆之 (ギター)
2,杉本竜一作詞・作曲 佐藤岳晶編曲:BELIEVEビリーブ
村松稔之(カウンターテナー)
冨田一樹(オルガン)
村松としゆき(カウンターテナー)
京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席で
修了。その後イタリアに渡り、ノヴァーラ・G.カンテッリ音楽院古楽声楽科で
研鑽を積む。
第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第16回松方音楽賞奨励賞、
第12回千葉市芸術文化新人賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽
コンクール第3位等受賞。
2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励生。
これまでに藤花優子、伊原直子、寺谷千枝子、R. バルコーニの各氏に師事。
NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」やABC放送(共演:大阪フィル)などの
TV、ラジオへの出演のほか、国内主要オーケストラとの共演、
日本ヘンデル協会
「フラーヴィオ」タイトルロール、A.ライマンの歌曲「カウンターテナーと
ピアノのための5つの歌曲」(日本初演)、バッハ「カンタータ」、
「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」
などのソリストを務める傍ら、2017年三枝成彰「狂おしき真夏の一日」
ユウキ役で好評を博し、現代歌曲を加えたプログラムで出演した
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018、2020年の井上道義×野田秀樹
「フィガロの結婚」ケルビーノ役など、従来のカウンターテナーの
領域である古楽の枠だけにとらわれない幅広いジャンルでのレパートリーを
持ち、活躍の場を広げている。