3か月に一度、ピアニスト 齋藤正樹さんがお届けする「音の地図」
11日のテーマは「魅惑のエチュード」。
ピアノを弾く人にとって、もっとも多く取り組むジャンルであり、
苦労させられるのがエチュード(練習曲)です。
音楽史上に名を遺すヴィルトゥオーゾたちの歴史的な録音を中心に
エチュードの名曲をコレクションします。
お聴きいただく楽曲と演奏
1、ショパン:エチュード 変イ長調 Op.25-1「エオリアンハープ」
演奏:アルフレッド・コルトー
2,ショパン:エチュード嬰ハ短調 Op.25-7
演奏:イグナツィ・ヤン・パデレフスキ
3,ショパン:エチュード 変ト長調 Op.10-5「黒鍵」
演奏:フェルッチョ・ブゾーニ
4,ショパン:エチュード嬰ト短調 Op.25-6
演奏: ヨゼフ・レヴィーン
5,リスト:2つの演奏会用練習曲S.145/R6~森のざわめき
演奏:ヨーゼフ・ホフマン
6,リャプノフ:12の超絶技巧練習曲Op.11~第6曲「嵐」
7,ラフマニノフ:絵画的練習曲Op.39~第6番
演奏:セルゲイ・ラフマニノフ
8,ゴドフスキー:ショパンのエチュードによる53の練習曲より
第47番変イ長調「冗談」
9,ショパン:エチュードホ長調Op.10-3「別れの曲」
演奏:ウラディミール・ホロヴィッツ
【プロフィール】
齋藤正樹 ピアニスト
ピアノは3歳よりはじめる。少年期をアメリカで過ごし、
現地でNYスタインウェイの音色に魅せられる。
ピアノ曲に限らず、ロマン派後期と言われる時代の作曲家に特別な思い入れが
あり、ラフマニノフ、スクリャービン、アルベニス、モンポウなどの作品を
主なレパートリーとする。他にも特にロシアの作曲家の知られざる名曲を発掘し演奏することをライフワークとしている。
近年ではラフマニノフ、R.シュトラウス、マーラーなどの歌曲や管弦楽曲を
ピアノ独奏用に編曲することに力を注いでいる。
2016年7月に齋藤自身がピアノ編曲を行ったラフマニノフ作品を中心とした、1887年製のNYスタインウェイで録音したデビューアルバム「齋藤正樹ピアノの世界「夢」」をリリース。
音楽以外では人間GPSとあだ名をつけられるほどの地図好き。
趣味は日本庭園巡り、洋館巡りなど