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香り高きフランス歌曲の世界2~プーランク プレゼンター 長井進之介
20世紀という、革新と複雑を追い求める時代を生きたフランシス・プーランク(1899-1963)は、
時代と逆行するように聴く者の心に自然に届く、自然かつ平明さをもった音楽を多く残しました。
その旋律を大切にする創作手法が、歌曲の傑作を次々に生み出し、フランス歌曲(メロディ mélodie)のジャンルにおいて彼の立場を不動のものとしたのです。
「天性のメロディスト」(*アンリ・エルの評による)であり、「半修道士、半放蕩児」(*クロード・ロスタンの評による)プーランクの魅力が凝縮した歌曲を中心に、彼に影響を与えたエリック・サティの楽曲や、プーランクが作風を大きく変えるきっかけとなった宗教体験からすぐに生み出された宗教作品などをお楽しみください。
プーランク:
2台のピアノのための「仮面舞踏会」によるカプリッチョ
M.ジャコブの詩によるバリトンと室内オーケストラのオーケストラのためのカンタータ 「仮面舞踏会」~序曲と華やかなアリア
モンパルナス
ナゼールの夜会~前奏曲‐カデンツァ
月並み(バナリテ~パリへの旅
月並み(バナリテ~すすり泣き
8つの夜想曲~第4番 ハ短調(幻の舞踏会)
メタモルフォーゼ~第2番 あなたはこんなふうだ
ルイアラゴンの2つの詩~第1番 C(セー)
15の即興曲~第15番 ハ短調「エディット・ピアフ讃」
サティ:
バレエ 音楽「パラード゙」(見世物小屋)~コラール 赤いカーテンの前奏曲 中国の手品師
あなたが欲しいの
プーランク:
8つの夜想曲~第8番 ト長調(連作の結びとして)
黒衣の聖母への連祷
ある日ある夜~ふたりは闇をつくる
メランコリー